粋な理由はウイットの利いた素敵な歌詞
曲名の「On a slow boat to China」は鈍い船でアメリカから中国に行くと時間がかかることに喩えて、「時間がかかっても気長に口説いてなんとかする!」という洒落たラブソングです。歌詞には「A twist in the rudder、And a rip in the sails(舵がねじれ、帆がほころび)」なんていう船好きには嬉しい一節もtwistとripで抱きしめてキスの暗示だったりと小粋、私の好きな「All of Me」や「Fools Fall In Love」と共通した趣の名曲です。
語りの掛け合いはプロでも至難
また、この曲はジャズの名演奏も多くありますが、デュエット曲としても世界中でしばしば取り上げられ、すばらしいものがあります。「周りの連中をなんとかしなくちゃ」などという歌詞なので、若手よりも美塾女と怪しい親爺なんていう組合わせのデュエットが似合う楽しい曲です。
「銀座の恋の物語」より下の世代の私たち中・熟年にとって、お洒落なデュエットはなかなか少ないので、練習したい曲ですが、掛け合いをやろうとすると、凄く難しい曲になります。
2007年ハンガリーのブダペスト・スポーツ・アリーナでのBENKO DIXIELAND BANDライブでのTamás BerkiとMyrtill Michellerのデュエット
オリジナルをリマスターしたビング クロスビーとローズマリー クルーニーのデュエット
ベッド ミドラーとバリー マニロウのデュエット
まぁ小粋なピアノねマニロウ!有難うレコードにしちゃおぅか!そんな掛け合いで始まるのは妖艶な大御所ベッド ミドラーと天下の伊達男バリー マニロウが2005年街頭での生放送、当時ミドラー60歳とマニロウ62歳のバージョンはこの後、ビング クロスビーとローズマリー クルーニーに続く掛け合いデュエットの代表バージョンとなったのです。「Art と Fia」のピアノバーライブステージ
アメリカはアイオワ州の東ミシシッピ川河畔にある人口10万の小さなダベンポート市のピアノバーで時々ライブを開いている「Art と Fia」たぶんアマチュアのご夫婦のデュエット、剽軽なダンナがマイペースで適当なアドリブを仕掛けるので奥さんが焦ってとちったりしてグダグダになりかけますが何とか持ち直すのが絶妙の面白さはプロ顔負けです。♪♪♪1番演奏♪♪♪
セリフ
Who’s steering the boat?
Who’s steering this boat?
Waiter!
May I get a drink around here, now uh…?
You ever been on a cruise?
Neither have i! ♪♪♪間奏♪♪♪
セリフ
.isn’t that a good one?
Yes, can I see you later, you bet!
Excuse me, I have to go back to the bandstand now ♪♪♪2番演奏♪♪♪
セリフ
You know our last set is at two
I get off after that
What you doin’?
Would you like to take a stroll around the upper deck?
See you then
Maybe, oo-hoo
のようですが、日本語の洒落た訳が思いつきません。
Meta HüperとValentin Gregorのデュエット
ドイツはベルリンのエリントン・ホテルからSWING UPバンドをバックにMeta HüperとValentin Gregorのデュエット、掛け合いをピタッと決めるプロの見本。Naomiとmatthewのアンサンブル
ボーカルのデュエットではないのですが、ナオミちゃんに魂を抜かれたようなオーボエ君の純朴な表情が良い。On A Slow Boat To China – The LUCKY DUCKIES
そして、LUCKY DUCKIESという、素敵なグループを見つけてしまいました。一曲では勿体ないので、LUCKY DUCKIESの続きはこちら!